大切な人に今の仕事を辞めてもらいたい

報告

何故月に100万円を稼ぎたいのか。それは大切に思っている人に今の仕事を辞めてもらいたいから。

余計なお世話と言われればそれまでなのだろうけれど、「月100万稼げるならその仕事に移る」という言葉に一念発起した私は懸命に仕事を探しはじめ、そしてアフィリエイトへとたどり着いたのでした。

そして、月に100万円を稼ぎ出したという成功体験とそのノウハウ、さらには生活費くらいは賄えるくらいのサイトを彼女に提供したいと思い、新米アフィリエイターとして活動を始めました。

今日はそんな今の私の原動力ともなっている大切な人と、その人の今のお仕事、つまりは私が辞めさせたいと思っている仕事について書きます。

大切な人に今の仕事を辞めてもらいたい

私には大切に思っている、妹のような存在の女性がいます。だいぶ歳も離れていますし、私などが近づけば迷惑もかけるかもしれませんから、私から話をしたりすることはありませんが、何か困ったときや辛いときにメールや電話をしてくるので、相談にのったり、話を聞いてやっています。

そんな大切な人が、昨年、とある事件をきっかけに突如キャバクラ勤めを始めました。いわゆるキャバ嬢という奴になったわけです。

職業に貴賤なしと言いますし、その仕事をバカにするつもりは無いのですが、そうは言っても、大切な人がこの仕事を始めたときに心から喜べる人は少ないのではないのでしょうか?

昼夜逆転の生活を余儀なくされるうえ、アルコールを常飲することになりますから体への負担も大きいはずです。健康を害さないかと心配なのです。

ですから、ことあるごとに他の仕事に移るように話してきました。

何度そんな話をしたか分かりませんが、何度目かに彼女がこんなことを話してくれたのです。

「お給料の金額は自分が認められた証なの。だから、今より稼げる、今より認めてもらえる仕事になら移っても良いよ。」

よしキタ!

とにかく稼げる仕事を見つけよう。そうすれば彼女はこの仕事を辞めてくれる。本人の「月100万稼げるならその仕事に移る」という言葉に一念発起し、アフィリエイトに挑戦することとなりました、というのが今の状態。

さて、きっかけともなった彼女の言葉について。

これだけ読んでしまえば、一体どんなクソ女だよって話になりかねませんので、少し説明をさせていただきます。

発端はストーカー被害

発端はストーカー被害でした。問題自体は既に解決したのですが、被害が付きまといや脅迫にまで及んでいたため、当時は外出すら出来ない状態が続きました。

世間から隔離された状態で数か月孤独に暮らしていたため心も病んでしまっていたかもしれないと、当時のことを彼女が話してくれました。

この時の経験が現在の彼女の行動原則に大きく影響を及ぼしていることは間違いがないことだと思います。

社会からの隔離

ストーカー被害の為、外出もできず、当時勤めていた会社も辞めざるを得なくなった彼女は、完全に世間から隔離された状態に陥ってしまいました。

そして、そんなとき、自分がいなくても何もなかったように回り続ける社会をみて、自分がいかにちっぽけな存在なのか思い知らされたと言います。

それまで懸命に働いていた会社からも何の連絡もなく、自分のポジションは直ぐに誰かが埋め合わせたのだなと感じ、自分の価値とは何なのかと悩んだそうです。

そんな時、とあるキャバクラの求人広告を目にします。

実力給、それは自分が必要とされた証

詳しくは分らないのですが、キャバクラってお客様からどれだけ指名をされたかとか、どれだけオーダーをとれたかとか、要するに店の売り上げに貢献できたか否かで給料が上下する実力給のようですね。

彼女はキャバクラの求人広告でそれを知り、この世界へ興味を持ったそうです。

頑張りしだいで給料が上がっていく実力給。つまりは給料が高ければ高いほど会社に貢献したと言えますし、お客様にも必要とされたと言えます。

ストーカー被害にあって以来、自宅に引きこもらざるを得ず、疎外感に苛まれ自分の価値が分らなくなってしまっていた彼女にとって、必要とされたか否かが収入という形で分かりやすく提示されるキャバ嬢という仕事は魅力的に映ったのも理解できなくはありません。

お金自体よりも自分が必要とされていると実感できる環境が欲しい

つまり彼女は自分が贅沢がしたいとか、楽をしたいとかいう理由でキャバ嬢という仕事を選んだのではなく、自分が必要とされる環境が欲しかったということです。

しかし、それならば何もキャバ嬢でなくても良いのではないでしょうか?

率直に聞いてみました。

それって、他の仕事ではダメなの?

雇うってことは必要としているってことだよ。

そうね。前の職場でも必要とされていると思っていたわ。

でも、現実には私がいなくなっても会社は問題なく動いていたわ。

キャバクラだって、君が休んだって問題なく開店するだろ?

もちろんよ。一人くらい欠けたって世の中は変わらない。

ホント、私たちってちっぽけな存在よね。

だからこそ、ちっぽけなりに、どのくらい必要とされているのか、どのくらいの価値があるのか知っておきたいの。

つまり、自分がどのくらい必要とされているか給料として数値化されるのが重要ってこと?

そう。あひるの言いたいことは分るし、もっともだとも思うわ。

でも、あの疎外感を知れば、そんなものはただのキレイごとなの。

つまり、必要とされているというだけでは不十分で、それを実感できる、数字として認識できる環境が欲しいということのようです。

キレイごとを並べても説得は不能

確かに本人の言うように、ストーカー被害にあった頃の彼女の疎外感を考えれば、「必要とされない人なんていない」的な話はただのキレイごとなのでしょう。

給料という数字として自分がどれだけ必要とされているかがわかるというのは、精神的な安定にも繋がっているというのは直接話をしているとよくわかりましたし、以前よりもずっと明るくて元気になった彼女を見ていると、無理に辞めさせるのも良くないのではないかと思えました。

とは言え、いつまでも続けられる仕事ではありませんし、やはり身体のことが心配です。実際、彼女もこれまでに何度も辛いことがあったようで、私に泣きながら電話をしてくることもありました。

そこで、説得方法を変え、そのあたりから攻めることとしました。

辛いけれど認められるのは嬉しい

仕事にやりがいを感じ、事件当時よりも明るくなった彼女に仕事を辞めろと言うわけにもいきませんが、私はそんな良い面だけを見てきたわけでもありません。

今でもたまにありますが、この仕事に就いた頃は頻繁にメールや電話で仕事や人間関係での辛かったことや悩みを話してくれました。同性の友人には話しづらいことも多いようで、歳も離れていて変に意識することもなく、黙って話を聞いている私は、色々とはき出したいときには打ってつけなのでしょう。

酔った状態で泣きながら電話をかけて来ることが多かったです。彼女が仕事を終えた直後ですから早朝4時頃が多く、寝不足の日が続いたことをよく覚えています。

酔っているために何を言っているか分らないことも少なくありませんでしたが、苦悩や辛さは痛いほど伝わってきましたし、そんなことを私なんかにしか打ち明けられずにいるのが悲しかったです。

辛いなら逃げたって良いんじゃないの

彼女はとにかく真面目で頑張り屋です。だからこそ、経緯はともかく自分で選んだ仕事を辛くとも最後までシッカリとやり遂げたいのだと思います。

それはとても立派なことだと思いますし、称賛に値することだと思います。だけれど、自分をそんなにまで傷つけて頑張る必要ってあるのでしょうか?

まぁ、こんなことを言っているから私なんかは新卒の時から負け組に居続けているのかもしれませんが、意地を貫き通すよりも心安らかに生活する方が余程重要だと思うのです。

辛いならそこまで無理する必要もないんじゃない?

確かにそうも思うわ…

でも、最近は辛いばかりでもないから

工夫や研究といった努力が報われる楽しさ

とにかく負けず嫌いで意地っ張りな性格なため、辛い目にあうとかえって燃えるようで、周りのキャバ嬢のしぐさを真似てみたり、常連客の会話で出てきた内容を勉強したりと、とにかく工夫や研究を続けたそうです。

次第にそういった努力が実を結びファンが増え、お店の中での売り上げも上位に入るようになったと嬉しそうに話してくれました。努力が売り上げという目に見える形で成果として現れることが嬉しく、そういう仕事が楽しくなってきたとも言っていました。

辛さと嬉しさを天秤にかけた場合、自分の存在を再確認できた仕事の楽しさや喜びの方が大きかったということのようです。

思えば学生時代からテストの成績などは人一倍気にしていましたし、誰にも負けたくないと頑張っていました。そんな結果を重視する彼女が、自信を取り戻すにはこういう実力主義の世界に足を踏み入れることが必要だったのかもしれません。

条件に合う代わりの仕事があればキャバ嬢を辞めてくれるの?

ここまででキャバ嬢自体に執着があるのではなく、自分がいかに必要とされているかを数字として知ることができる環境が重要であるということが分かりました。

ならば説得の方向を変えてみましょう。

キャバクラみたいに実力給の仕事があれば転職してもらえるってこと?

う~ん。まぁ、そうね。

でも、そこで私は今みたいに評価されるのかしら?

実は彼女、この話をした時点でかなり人気が出ており、お店でも上位の指名数になっていました。負けず嫌いで研究熱心の性格は実力本位の世界にピッタリだったようです。

 

「自信を取り戻すため」くらいの気持ちで始めた仕事だったそうですが、この頃にはすっかりやりがいを感じていたようで、同様に評価される、つまりは同じくらいに稼げる仕事でなければ転職はしたくないということのようでした。

逆に言えば、そういう仕事さえあれば転職してくれるともいえます。

自分の働きを公平に数値化し、今と同様に評価される仕事

こうして記事にするために冷静にこの時の話を振り返ってみると、どう考えても「転職する気なんてないわよ。」って言われているような気もするのですが、当時の私にそんなことを考える余裕はありません。転職の可能性があるとしか考えなかったわけです。

そしてついに私がアフィリエイターとなるきっかけともなった運命の言葉が発せられました。

「お給料の金額は自分が認められた証なの。だから、今より稼げる、今より認めてもらえる仕事になら移っても良いよ。」

 

よしキタ!

いま、言ったよね。ほかの仕事に移っても良いって。

具体的にどのくらい稼げれば納得するの?

100万

100万⁉

まって、今そんなに稼いでいるの?

まさか。でも、目標にしてる。

移るのなら、それを達成できる仕事が良い。

よし分かった。任せとけ!

月に100万円も稼げる職業なんて… アフィリエイトがあるじゃない!

「任せとけ!」じゃねぇよ…

月に100万円も稼げて、いかがわしくない仕事なんてあるわけが…

 

あった!

 

というわけで、今に至る。

何ともバカバカしい次第ではありますし、書いていて自分でも頭おかしいんじゃないかと思えるのですが、なんか、火がついてしまったようで、気持ちの昂ぶりが一向に収まる気配がありません。

心のどこかで冷静な部分もあって、勝手に盛り上がっている自分を愚かしくも思っているのですが、とりあえず、やれることはやってみようと思います。

 

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