アフィリエイトをやっていこうと思えば、どこでサイトを運営するかということを考えなければなりません。
よく議論になるのが無料のブログサービスやホームページスペースを利用すべきか、レンタルサーバーを借りてWordPressなどを利用すべきかというものです。
アフィリエイト初心者の私には正解は分りませんし、そもそも正解などない世界のような気もしています。どちらの主張にも「一理ある」と思える面があるので、この際、両方調べて試してみようと思うのです。
目標としている「100万円稼ぎたい」というのも単純にお金が欲しいのではなく、そのくらい稼ぎだせるノウハウが欲しいということですので、遠まわりになろうとも気になることは実践によって確認し、少しでも知識と経験値を稼いでおきたいと思うのです。
そんなわけで今回は無料のブログサービスについてまとめてみました。
無料ブログのメリット・デメリット
いくら無料で使えるからと言っても、戦略なく、がむしゃらにサービスを利用していたのでは成果は得られませんし、次につながる発見もありません。
無料のブログサービスを利用するメリット・デメリットから、どのように使うのが効率的なのか考えた上で、その戦略にあったサービスをチョイスしていこうと思います。
無料ブログでアフィリエイトサイトを運営するメリット
無料ブログでアフィリエイトをしていくうえでメリットとして考えられるのはこんなところでしょうか。
- 無料である
- はじめから良質な被リンクがある
- 気軽に簡単にブログを開設できる
- サービス利用者向けのコミュニティがある
- ランキングやピックアップなど運営によるブログ紹介がある
ひとつずつ見ていきましょう。
無料である
メリットと言えば、何と言っても「無料」で使えるということでしょう。
アフィリエイトで収益を出したいと考えても、本当に稼げるのかは分かりませんし、たとえ数百円、数千円でも無駄になり得る出費には二の足を踏んでしまいがちです。
確かな実績や手ごたえを得ていない素人にとっては、リスクなくブログやアフィリエイトの運営方法を学べる無料ブログの存在は有難いかぎりです。
私も初めてブログやアフィリエイトに触れたのは無料の楽天ブログとFC2ブログでした。このブログの運用を通してHTMLやCSSなども覚えましたし、「入口」としては最適なサービスだともいます。
また、お金がかからないからこそとれる戦略もあります。
例えば被リンク用のサテライトサイトとして無料ブログを運用するのです。1つ2つならともかく、100も200も作るとなれば、サーバーを借りたりドメインを取得していては費用もかさみますが、無料ブログでならばその心配はありません。
もっとも、どうやらこの手法は最近ではあまり効果がない、場合によってはマイナスになり得るとのことですので、活用できるのか否か実際に検証してみるつもりです。
はじめから良質な被リンクがある
一からサイトを作った場合、そのサイトは検索サイトにも知られていなければ、どことも繋がりがない、言うなれば絶海の未知の孤島みたいなものです。
しかし、無料のブログサービスを利用したならば、サービス内にコミュニティがあったり、ランキングなどの被リンクがはじめから存在するためブログの開設初期の集客はだいぶ楽になります。
気軽に簡単にブログを開設できる
慣れてしまえばWordPressなどをレンタルサーバーに設置するのも大して難しくも無いのですが、初めての人にはチョッとばかり大変な作業だったりします。
そんなブログ開設にかかる作業が簡単なのも無料のサービスの好いところです。
必要最低限の設定で直ぐにブログを書いていける手軽さは、「とにかく、まずは書いてみよう」という初心者にはうってつけです。
サービス利用者向けのコミュニティがある
多くのサービスで、利用者間でコミュニケーションをとりやすくするための工夫がみられます。アメブロなど人気のサービスは、昨今では単なるBlogというよりはSNSに近いような印象もあります。
上記の被リンクの話ともかぶりますが、こういったコミュニティーがあるということは被リンクを得やすくなりますし、なかなか検索上位に表示されにくい開設直後には強い味方となります。
また、反応が得られやすいという特徴はブログを続けていくというモチベーション維持のためにも非常に効果的です。
ランキングやピックアップなど運営によるブログ紹介がある
殆どのサービスで人気サイトのランキングや、話題の記事のピックアップサービスを展開しています。
カテゴリーごとに分けられることが殆どですので、興味のあるジャンルに関してサイトを探すとか、同様の趣味の人を探すなど、自分のサイトに関心を持ってくれそうな人に閲覧してもらえる機会が増えます。
なかなか人気ランキングの上位に食い込むというのは難しいことですが、記事のピックアップであれば記事の質次第ですので、開設直後のサイトでも不可能ではありません。ピックアップされれば、励みになることは間違いありません。
無料ブログでアフィリエイトサイトを運営するデメリット
ここまでメリットをみてきましたので、次にデメリットについて考えてみましょう。
「デメリットがあるから無料ブログを避けるべき」とも考えられますが、「あえて使うのであれば、どのように使うのが効果的なのか」という観点でサービスを選んでいくために、無料サービスの弱点を把握しておこうと思います。
- 無料ブログはSEO上の不利益が多い・解消しづらい
- 運営側の自動広告が表示される
- 所詮は借り物、サービスが終了したり、勝手に削除される可能性がある
- 自由に引っ越しできない
- デザインのカスタマイズに制限がある
- アフィリエイトを自由に行うことが出来ない
- Google AdSenseの審査に通らない・通りにくい
こちらもひとつずつ見ていきましょう
無料ブログはSEO上の不利益が多い・解消しづらい
最近で言うと、常時SSL化に対応していないもしくは対応が遅いということで批判されたり、ユーザーが利用を辞めてしまうサービスも多かったようですが、何かSEO上で不利益になるような事象があっても、即座に対応されるというわけではないのは注意が必要です。
もっとも、仮にサーバーを借りていても知識や技量が不足していれば対応できないわけなので、一概に不利・有利と言えることではありませんが、昨今はブログのカスタマイズなどもココナラやランサーズなどを利用して外注さんにお願いする場合も多くなってきましたので、そういった可能性も考慮すれば、自由度の低い無料ブログにはデメリットが多いと言えるかもしれません。
運営側の自動広告が表示される
サイトや記事の上部や最下部に固定の広告が表示されるサービスが多いです。
単純にブログを書きたいというのであれば大した問題でもありませんが、アフィリエイトで利益を出すことが目的となれば大問題です。
アフィリエイトで広告収益を出そうというのに、よりにもよって、閲覧者の目につきやすい場所に運営側の広告が出てきてしまったり、自分が紹介したいサービスと似たサービスが自動広告で紹介されてしまったら売り上げにも影響します。
中には表示されないものや、有料プランに変更すると表示されなくなるサービスもあるので、そういったものの利用も検討するのもよいでしょう。
ただ、ここで有料プランにするのであれば、そもそもレンタルサーバー&WordPressにした方が良いわけで…
所詮は借り物、サービスが終了したり、勝手に削除される可能性がある
個人的にはこれが一番のデメリットではないかと思っています。
無料ブログってのは、所詮は借り物です。
ライブドアなりAmebaなりはてななりから提供される無料ブログサービスという場を借りているに過ぎないのです。だから、全ては場を提供している運営会社のもの。
つまり、運営会社側がサービスを終了してしまえば、どんなに頑張って人気ブログに育てていようとも、そのブログも終了です。
会社が潰れるということも考えられますし、利益にならないと判断すればサービスを終了することもあるでしょう。理由は様々考えられますが、ブロガーの意思に反してある日突然サービスが終了する可能性は捨てきれないのです。
それから、サービス自体が継続していても、自分のブログだけが失われるということもあり得ます。
それはアカウント停止。俗に「垢BAN」といわれるやつです。
ブログのアカウントが突如削除されてしまうケースも様々ありますが、多くは利用規約を守らないなどのルール違反やマナー違反を繰り返しおこなった場合です。
では利用規約を守っていれば問題ないのか?と言えば、肝心の規約自体が曖昧なため、アカウント停止の理由が分からないなんてこともしばしばあるようです。
ジャンルは異なりますが、最近ではYouTubeで保守的な内容のチャンネルが軒並みアカウントを停止されるということがありましたが、細かにみていくと、「理由が分からない」というものが多々あり、内容を精査せずに機械的に判断したり、悪意のある第3者に通報されて停止されたのではないかともいわれています。
ともかく、場を提供する側とすればトラブルになり得るものは排除したいのは当然ですし、無料ブログの場合でも同様の事件が起こらないとも限りません。
自由に引っ越しできない
たとえば無料ブログサービスのAから別のBというサービスに引っ越したり、新たにレンタルサーバーを契約してWordPressに引っ越そうとすると、困難に直面することがあります。
まず、データーの引継ぎのためのインポート(データ取り込み)・エクスポート(データ出力)機能の有無が問題になります。また、その機能があったとしても、データ自体に互換性があるか否かが問題となり、これらがクリアされない場合、記事を一つ一つコピーして移していかなければならなくなります。
さらにアドレスの問題があります。
通常、無料ブログではサービス提供元からサブドメインが付与される形になりますが、このドメインを引っ越し先で使うことは出来ません。
ですから、ドメインも含めブログ環境をそのまま別のサービスに移す場合は独自ドメインを利用できるサービスを選択する必要があり、ドメイン費用や有料プランへの変更などの出費がかかります。
デザインのカスタマイズに制限がある
無料のブログサービスやホームページスペースはデザインをカスタマイズする際に制限があります。
サイトの本体とも言うべきHTMLと、それを装飾するCSSの両方、あるいは片方が変更不可だったり、一部に制限がかかっていることが多いです。
また最近ではPC向けに表示されるサイトでは自由に変更が出来ても、スマホ向けのサイトでは制限がかかるサービスもあるようです。
いずれにしても自由度には限度があり、不便を強いられる場面も多そうです。
アフィリエイトを自由に行うことが出来ない
趣味でブログを書くだけならば問題ないのですが、アフィリエイトをやっていく前提で考えると、やはり無料ブログは圧倒的に不利といえます。
なぜならアフィリエイト広告やアドセンス広告を禁止、もしくは制限しているサービスが多いからです。
アフィリエイトを認めている無料ブログでも、利用規約などで広告の種類や記事のジャンルなどを制限されている場合がほとんどなので注意が必要です。
前述のとおり、この規約によりある日突然ブログが閉鎖に追い込まれることすらあります。
Google AdSenseの審査に通らない・通りにくい
私がかつて小遣い稼ぎ程度にアフィリエイトをやっていたころは無料ブログでも比較的簡単に審査をパスできたと記憶しているのですが、最近は無料ブログではアドセンスの審査に通り難いそうです。
正確に言うと、無料ブログのドメインのままではアドセンスの審査に通りにくい、もしくは通らないということですが、無料ブログでも「独自ドメイン」を購入すれば審査に通ります。
ただし独自ドメインの利用が可能な無料ブログは限られています。利用可能な場合でも、有料プランへの変更が必要なものが多いです。
有料プランへの変更をした場合、レンタルサーバーを借りてWordPressを導入しても金額的には殆ど差異は無く、むしろサーバーを借りた方が若干安いくらいなので、この場合、余程、無料ブログの付帯サービスにに魅力のあるものでなければWordPressでも良いような気もします。
結局、無料ブログでのアフィリエイトはアリかナシか?
メリット・デメリット双方観てきましたが、やはり無料であり、気軽に簡単にブログを開設できるということは大きな魅力です。また、はじめから良質な被リンクがあり、サービス利用者向けのコミュニティがあることも運営初期にはありがたいことだと思います。
しかし、これらのメリットも時間が経つにつれて薄れ、やがて無料ブログの優位性はほとんどなくなってしまいそうです。
無料であるという最大のメリットについても、高い収益性を確保できるのであれば、かかったコストを充分にペイできてしまいますし、そもそも、月に100万円の収益を出そうと考えているのに、月に数百円のサーバー費用をケチるのもおかしな話かもしれません。
おそらく、1サイトのみに注力して収益を求めた場合、無料ブログよりも、自由度の高いWordPressのほうが有利となるだろうと思います。
しかし、複数サイトで収益を目指す場合や、サテライトサイトとしてなど収益以外の目的を持たせた場合はどうでしょうか?
戦略性をもってサイト群のを構築していくとすれば、決して無駄になるとも思えません。
また、調べてみると、無料ブログからスタートしてファンを確保したのち、WordPressへ引っ越すというパターンのブロガーやアフィリエイターが多数いることも分かりました。
私の観測範囲では元はてなブロガーというアフィリエイターがかなり大勢います。最近は仕様の変更ともあり効果が薄れているということですが、はてなブログははてなブックマークを貰いやすく、外部リンクを比較的容易に集められるという効果があったようです。
このように運営初期には無料ブログの付帯サービスやコミュニティーを上手く利用してアクセスを稼ぎ、ある程度ブログが成長してからWordPressで本格的にやっていくというのも一つの手だと思うのです。
当たるか当たらないか分からないものに全力を傾けるのはリスキーですから、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、いくつか書いて見て、育ったものだけより大きく育てる。そんな戦略もアリだと思うのです。
そんなわけで、無料ブログを使うのであれば、後々WordPressなどに引っ越すことを考慮した戦略を持って、この辺を気を付けて選んでみようと思います。
- 独自ドメインを利用可能なサービス(有料プランも含む)を利用する
- エクスポート機能は必須
- ファン獲得のためにコミュニティーがしっかりしているサービスを選ぶ
- ブックマークなどの付帯サービスにも注目して選ぶ
- 最悪アフィリエイト禁止でもOK
1と2については引っ越しを前提で考えると絶対に外せない条件だと思います。3・4はどんなサイトにするのかによって変わるでしょう。コミュニティーと商材の相性などを考えた戦略が必要です。
5に関して言えば、必ずしも1サイトで収益を上げる必要はなく、サイト群として育てていくという戦略もアリかと思うので、その場合はとにかくコミュニティーのしっかりしたものを選ぼうと思います。ただ、この場合も「SNSではいけないのか?」とも思うので、色々試してみたいところではあります。
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